入れ歯(義歯)とは

義歯は失った歯の大切なかわりとなるものです。歯が1本もない人のための総義歯と部分的に歯がない人のための部分床義歯とがあります。何れも歯を抜いた部分の歯茎の粘膜で咬む力を支える構造になっています。このため、口の中の形態を正確に型取りすること、また粘膜の状態に合わせて義歯を微調整し、精密に適合させることが必要となります。

抜いたまま放置していると、残っている歯が徐々に移動し、噛み合わせが損なわれ、咀嚼力(食物を噛み砕く能力)が低下します。 また、残っている歯の負担が大きくなり、歯周病などの悪化を招きます。 防止するためには口にあった入れ歯(義歯)が必要です。

保険の義歯と自費の義歯の違い

保険の義歯

保険の義歯(レジン床)はプラスチックでできています。
プラスチックの義歯は、強度的に弱いので薄くすることができません。
そのため義歯を口の中に装着した際に、かなり違和感を感じる方も多いと思います。
口の中は、髪の毛が1本入っても煩わしく感じるものです。
レジン床の厚みは、1.7mm~2,4mm程度です。
ちなみに髪の毛は0,06~0,1mm保険の義歯を一度作ると、6か月間新しい義歯を作ることができない決まりになっています。

自費の義歯

自費の義歯は金属でできています。金属は強度に強いので入れ歯を薄くすることができます。
装着時の違和感を極限まで薄くすることが可能です。
また金属は熱伝導性に優れているので、食事をした時の温度を感じることができます。
保険の義歯よりもフィット感に優れているので、割れにくく変形もしにくいです。
保険と違い、金属床は製作するには熟練した技術と、高度な技工の設備が必要です。

 
金属床の厚み 0,4mm~0,6mm程度
金属床の厚み 0,4mm~0,6mm程度
◆自費の義歯の特徴
・密着性に優れ、食べ物の味覚を楽しめる。
・金属アレルギーが出にくい。
・丈夫で変形や割れなどの破損が起こりにくい。
・汚れや雑菌が付きにくく、衛生的
・発音しやすく会話が容易

自費の種類と金額(義歯)

金属床

金床(ゴールド)
長い間使用しても変形が少なく、溶け出すこともほとんどありません。
硬さの中に柔らかさを備えているので非常に耐久性があります。
アレルギーも少なく口腔内に使うにはとても優秀な材料です。
費用 上下顎各¥880.000~(税込み)
※金の相場によって変動します
チタン床
溶けにくくアレルギーが起こりにくいので、インプラント体にも使われています。
強さと軽さを備えています。丈夫で腐食に強い安定した金属で、その親和性の高さから医科では人口関節としても利用されています。
費用 上下顎各¥335,500~(税込み)
コバルトクロム床
古くから使用してきた実績のある金属です。
保険の入れ歯の1/4の薄さでありながら、とても丈夫で長期間快適に使用できます。
多少アレルギーを起こす可能性があります。
費用 上下顎各¥264,000~(税込み)

ノンクラスプデンチャー

薄く軽くしなやかさを兼ね備え、丈夫で、快適な入れ歯です。
金属の止め具がないため、入れ歯と目立たなく、審美的な面で非常に優れており、見た目が自然で美しい入れ歯です。
費用 ¥88.000~¥132.000(税込み)

磁性アタッチメント

残っている歯根に磁性金属を埋め込み、入れ歯の裏側に小さい磁石を埋め込んで固定させる入れ歯のことです。
磁力でしっかりと固定され、バネなども見えない自然な仕上がりが特徴です。
費用 ¥55.000(税込み)/1装着

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